トライアスロンやランニングのトレーニングにおいて、「いま自分がやっている練習は何のためなのか?」と考えたことはありませんか?
私自身、そうした疑問を抱えていた時に出会ったのが、ランナーにとってのバイブルとも言える一冊、『ダニエルズのランニング・フォーミュラ』です。
学生時代に陸上競技の経験がなく、ランニングに関する知識のバックボーンがない状態でもかなりわかりやすい内容でした。
今回は書籍の概要紹介と、自分のトレーニングプランへの組み込みについてご紹介します。
私はトライアスロンもやっているので、トライアスロンの練習への組み込みについても考察しています。
『ダニエルズのランニング・フォーミュラ』とは?書籍の概要と特徴
「世界一のランニングコーチ」と称されルジャック・ダニエルズが書いた書籍です。
1冊を通してランニングにおけるトレーニング理論や生理的反応、それを踏まえた精神面との向き合い方を記しています。
特に以下の2点について深堀している書籍です。
・強度ごとのトレーニングの効果や生理学的反応
・上記を満たすために最低限のトレーニング負荷をかけることが重要である
また、後述する各強度のトレーニングを簡単に算出できる VDOT表 もかなり便利で、これを参照する為だけにでも持っておきたい1冊です。
![]() | ダニエルズのランニング・フォーミュラ 第4版 [ ジャック・ダニエルズ ] 価格:2420円 |

トレーニングへの組み込み
書籍を読んでから、以下のような組み立てで練習しています。
Eペースでの帰宅ラン
帰宅ランの際、Eペースの心拍数を意識するようにしました。
荷物を持っていることから、速度で測るのは適当ではないという判断です。
とりあえずその日走れる最大速度で走っていた時と比べ、心理的にも肉体的にも継続が容易になっています。
最も走行距離と時間を稼ぐ種目です。
心筋発達、毛細血管生成および疲労回復が目的です。
帰宅ラン。
— 5時トレ (@5am_trainee) May 27, 2025
以下の理由からペースは気にせず、心拍数を常に注視して走りました。
・帰宅ランの位置付けはジョグで、心筋強化と毛細血管の生成が目的
・↑には65~79%HRmaxが適している(なんなら60%で1拍動の血液量がほぼMAXになる)
・荷物や地形の観点から、速度で↑を管理しにくい
続く pic.twitter.com/poBV7AwIet
Iペース(1000×5)
なるべく週1以上インターバル走を入れるようにしました。
VO2Max の向上が目的です。
久しぶりのインターバル走。
— 5時トレ (@5am_trainee) July 21, 2025
なんか気づいたら1ヶ月もポイント練サボってました。
4'03/㎞ r=3' 設定でめちゃくちゃきついと思ったら、だいぶペースあげすぎてました。 pic.twitter.com/ul5umkX4bl
クルーズインターバル
閾値ペースでの走行です。
最終的には20分走をしたいのですが、なかなか持たずに10分×2のインターバルにしています。
VO2Max に対する LT値の割合の向上が目的です。
クルーズインターバル
— 5時トレ (@5am_trainee) July 30, 2025
4'24/㎞ 10min×2
r=1'30
速度足りてないなぁ
インターバル走のレベルの割に閾値走が低い。
なるべくTペースランを増やしてあげるのがよさそう。
でもインターバルに比べて気が重いんだよな、、 pic.twitter.com/iuVog5leX8
今後の展望
ポイント練習はTペースを増やすべきではないか
同VDOTにおける、Iペースのトレーニングを達成できる一方でTペースは未達が多いです。
そもそもクルーズインターバルから脱せていません。
ランニングの習熟度を考えても、VO2Maxを上げるよりもVO2Maxに対するLTの高さの割合を上げる方がハードルは低そうです。
ポイント練習の割合を増やすべきではないか
現在週に2~4時間ほどロードバイクのパワートレーニングを行っています。
SSTと呼ばれるトレーニングをしているのですが、心拍数的にはEペースランの範囲内です。
ランニングの距離を稼ぐという意味でEペースランを続ける意味はありますが、心筋や毛細血管の発達という意味ではEペースの割合を少し下げても問題ないのかもしれません。
補足
Eペース、Tペース、Iペースって何よ!?
という方は心配ありません。
ペースの説明や、あなたにとってのE/T/Iペースが何なのかは書籍を読めば1発で分かります。
![]() | ダニエルズのランニング・フォーミュラ 第4版 [ ジャック・ダニエルズ ] 価格:2420円 |

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